趣味は食べることと寝ることです

いしいしんじにハマりそう

『トリツカレ男』と『白の鳥と黒の鳥』を読みました
以前、『プラネタリウムのふたご』も読みましたね…
感想を語りたいと思います

いしいしんじ作品は不思議で切ない、でもほっとする感じです
トリツカレ男のジュゼッペは変てこで馬鹿。だけど、ひたむきで一生懸命、素敵な人です
トリツカレ男は、何かにとりつかれると、それをせずにはいられなくなってしまう。そしてある日、ジュゼッペは一人の娘さんにとりつかれる…そこから究極に切ない冬がやってくるのですが、最後には春が訪れる。

『白の鳥と黒の鳥』は短編集です
ちょっと怖い話が多いかな、でも不思議な感じは顕在です
どれが好きだったか…どれも良いので選べないんですが…かといって、19話の感想を全部書くのは…
一つ目の「肉屋おうむ」と最後の「太った人ばかりが住んでいる村」のことを書きたいと思います

「肉屋おうむ」は町に住む子供の視点で描かれています。肉屋おうむは町で一軒だけの肉屋。主人は音真似が超絶に上手いおうむ男、おかみさんは無口で陰気な人で、ラーしか喋れない巨体の息子のラー。変わった家族だけど、とても上手くいっている。
牛を捌く場面や、おうむ男の死、ラーの子の死や新たな子の誕生…などの出来事を通して、生きるということ死ぬということを強く訴えているように感じました。

「太った人ばかりが住んでいる村」は火山の麓にある天国のような村の話です
ある日、その温暖な村に鳥の撮影をするためにカメラマンと編集者がやってきます。話は編集者の視点で描かれています
村人は皆まるまると肥っていて、村全体が穏やかで朗らかで陽気。美しいもの、楽しいものが至上とされ、貨幣の価値はないに等しい
村人は、太っているために心臓がたえず悲鳴をあげ、平均寿命は32歳だという。週に一度はある地震(火山なので)では必ず誰かの心臓が止まる。
編集者が「どうして毎晩酒を飲んで踊り、わざわざ自分達の心臓をいじめるような、自殺のような真似をしているんですか?」と聞くと、渉外係が「どうして?」と目を丸くして本気で驚く。
『せっかく生きているのだから。生きる楽しみを味わうのでなけりゃ、それは生きていることにならないんじゃないですか?僕らはとても太っていて、心臓がすこぶる悪い。でもそれだけです。こうして生きているんだから、食べられるならおいしく、踊れるうちは足を高くあげる、自殺なんてとんでもない!生きるなら生きるだけの楽しみをからだじゅうに受けて生きようと、ただそう思って暮らしているんですよ』
なんか…これを読んだとき、村人たちが自分と重なって…もっともだ!と思うと同時に、本当にそれで正しいんだろうか?とも思いました。
「生と死が日常のあらゆるところで隣り合っているという意味では、この村は天国なのかもしれない」という編集者の考えもまた、感慨深かった…
何と言っていいのか分からないのですが…人生観だと思う。
人それぞれだよね!何に重点をおいて生きるか、ということだしね。


記事がめちゃ長いっすね(;´д`)書きすぎた…
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by kame-green-life | 2006-09-11 19:34 | 感想
何年たってもテーマの定まらないブログですみません(´д`)主に趣味の日常をつづっています
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